遠視用眼鏡装用時における、外見上の目の大きさについて

強度遠視の場合に、それを矯正するメガネをかけますと、外見的に目が大きく見えてしまうことを心配されるかたがおられます。

ここでは、遠視をメガネで矯正した場合に生じる「外見上の目の大きさを左右する4つの要素」について、ご説明いたします。



① 度数
度数が強ければ強いほど、目は大きく見えます。

② 目とレンズの距離(角膜頂点間距離)
同じ度数でも、頂間距離が変わると、外見的な目の大きさも変わります。

③ レンズの厚み
同じ度数でも、レンズの厚みが変わると、外見的な目の大きさは変わります。

④ レンズのカーブ
同じ度数でも、レンズのカーブ(丸み)によって外見的な目の大きさが変わります。


★解説★
 
①について
処方度数は変えられませんが、ただ、+8D程度までなら、②~④のことを心得てうまく作れば、
さほど不自然な目の大きさにはならない場合がほとんどです。

②について
枠を選ぶときや、フィッティングにおいて、頂間距離をうまく調整することが重要です。

③について
子供メガネ研究会の店では、レンズの中心厚を、できるだけ目の大きさが変化しない厚みで仕上げるように留意し、その目的を果たすために最適なフレームやレンズを提案します。

④について
子供メガネ研究会の店では、レンズのカーブにおいては、目の外見的な大きさの変化の少ないものを提案いたします。


お子さまのメガネは、

メガネのフレームやレンズに関する専門知識を豊富に持ち、

子供用メガネの在庫が豊富で、

※子供用だけで最低50本以上は必要です。
それだけあっても、あるお子さんに合うサイズのフレームはそのうちの数分の1となります。

※子供用メガネの調製に習熟している店は、子供用メガネの品ぞろえをきっちりとしている店です。サイズも38mmから48mmまでそろえています。


●調製やフィッティングの上手な店で、お求めになるのがよいと思います。

これらが不足であれば、フレーム選びの際の不手際や、度数は合っていても光学的に不十分なレンズを入れたり、あるいは、フィッティングの不具合で、頂間距離が不適切なメガネになってしまって、目が余分に大きく見えてしまう、ということも起こらないとも限りません。

遠視の子供メガネをお求めになるときには、目の外見的な大きさの変化を左右する、上記の4要素を心得ているかどうか、その店の技術者(販売員)に尋ねてみられるのもひとつの方法かと思います。




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