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弱視
「弱視」と言った場合、英語でいう「Low Vision」と「Amblyopia」の2つの意味合いがあります。

●Low Vision
さまざまな疾病や外傷による永続した視力障害で、眼鏡レンズその他で矯正不可能な状態をさします。
ルーペや拡大読書器などの光学的補助具や、活字の大きな本やコントラストを高めるための非光学的補助具を使用したり、低視力でも対象物の認識がしやすいさまざまな工夫を日常生活に取り入れることが必要です。

●Amblyopia
視力獲得の可能性により(治療や視能訓練の結果、視力が向上したかどうかで判断が可能)、治療・視能訓練をしても視力が正常にならない「器質弱視 (Organic Amblyopia)」と、治療・視能訓練によって視力が正常になる「機能弱視(Functional Amblyopia)」とに分類されます。

「機能弱視」の原因的分類としては、以下の6種類が挙げられます。

斜視弱視 (Strabismic Amblyopia)
生来の斜視により斜視眼に抑制が生じ、斜視眼の中心窩(網膜上で最も視力の鋭敏な部位)への視覚刺激が遮断されてしまうために、視力の発達が阻害されて起こります。

不同視弱視 (Anisometropic Amblyopia)
両眼の屈折異常差が、通常は2D(8段階)以上あることにより、屈折異常の強いほうの眼の視力獲得が遅れるために起こります。ただし、この屈折異常差はあくまでも定義上のもので、臨床的にはさまざまな例がありますし、不同視が遠視性か乱視性か近視性かによっても異なります。

微小斜視弱視 (Microtropic Amblyopia)
微小斜視と呼ばれる斜視が原因で起こります。

屈折異常弱視 (Ametropic Amblyopia)
両眼ともに著しい屈折異常があるにもかかわらず、視覚の発達期を未矯正のまま過ごすことで、両眼ともに視力の発達が阻害されるために起こります。

形態覚遮断弱視 (Form vision deprivation Amblyopia)
生後まもなく、角膜混濁や白内障、高度の眼瞼下垂、その他の要因により、網膜中心窩への刺激が妨げられることにより、視力の獲得が阻害されて起こります。

経線弱視 (Meridional Amblyopia)
強度の乱視(特に遠視性乱視)を未矯正のまま放置することで、乱視の強い方向に対する方向選択性が失われることで、視力障害が起こると推定されています。屈折異常弱視に属するものとする考えもあります。

正常な視力の獲得のためには、少しでも早い時期から、正しい眼鏡装用が必要です。眼鏡装用と合わせて視能訓練が推奨される場合も多いです。1日も早い視力回復のため、お医者様の指示に従い取り組んでください。


※参考文献 : 『眼科ケア』 メディカ出版 2003年3月号
         『視能矯正マニュアル』 メディカ出版 丸尾敏夫監修
         『視能矯正学』 金原出版 丸尾敏夫・粟屋忍編集

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